迫桜生の活動報告

第45回全国高等学校総合文化祭

 第45回全国高等学校総合文化祭写真部門 優秀賞(全国6位)

 7月31日から8月6日に「紀の国わかやま総文2021」が開催されました。本校からは県代表として写真部が参加しました。昨年と同様に新型コロナウイルス感染拡大が心配される中で,充分な予防策をとりながらの開催となりました。その様な中,全国から集まった優秀な作品を鑑賞できたことは,今後の活動への大きな刺激となりました。

今年は2年 工藤 花奈さんが 全国総合文化祭写真部門 優秀賞を受賞しました。

 タイトル「呼 吸」

 

 この「呼吸」という作品は,花が生き物として呼吸をしていることを表現しました。私たち人間は普段活動しているため,呼吸をしているイメージがありますが,植物の場合どう表現すれば写真で伝えることができるかを,考え表現した作品です。

全国総合文化祭写真部門には宮城県代表として本校からは下の写真(左から2年 佐藤 里奈さん,工藤 花奈さん,小野寺あゆみさん)が参加しました。全国からの精鋭が集う大会です。多くの作品を鑑賞することで,すばらしい作品に出合え,勉強することができました。また,和歌山県の自然や文化に触れながら,宮城県にない風景を体感でき,和歌山県を写真におさめることで部員にも総文祭や和歌山県のすばらしいところを紹介したいと考えています。

 

 左の作品タイトル「時を織る」 中央の作品タイトル「無題」

 

 「コロナ禍の中,感染対策を徹底した上で開催をしてくださった総文祭事務局・生徒実行委員の方々とあたたかく迎えてくだっさった和歌山県民の皆様に感謝申し上げます。来年度は東京都開催『とうきょう2022』に多くの迫桜生が参加し,活躍できるよう,今後も日々の活動に力を入れていきたいと思います。」

迫桜高校 アグリビジネス系列で栽培した農産物の提供・販売

 迫桜高校をもっと知ってもらおうと、アグリビジネス系列で栽培したトマト・なす・ジャガイモ・玉ねぎなどを「トヨタカローラ宮城」に購入していただきました。古川店では来場者に限定プレゼンとして利用していただき、苦竹本店では「夏祭り」が行われ、縁日のなかで本校の野菜が紹介されていました。

 

「トヨタカローラ宮城 古川店」   大崎市古川穂波3丁目2−22

 

 来場者にプレゼントを実施し、なすやトマトが人気があり、当日のみになるかも・・。など好評でした。店長さんからも、「また利用させてください」とお言葉をいただきました。

 

トヨタカローラ宮城アムシス苦竹店  仙台市宮城野区苦竹2丁目6-10

 

苦竹店 屋外夏まつり会場では屋台の大量出店!おいしいもの、雑貨、お土産品など、楽しいブースの中に迫桜高校アグリビジネス系列で栽培した野菜が来場者に振る舞われました。

 

 野菜の販売だけでなく、本校の紹介もしっかりとしていただきました。本校で栽培された米なすは大きさと形の良さに来場者の皆さんはびっくりしていたようでした。

 

イベント初日大好評!! イベント途中で品物がなくなるのでは・・担当者はヒヤヒヤしながらイベント来場者に紹介していました。

コロナ禍において、改めてフレイルを考えてみる。

 出口の見えないコロナ禍により、多くの方が自粛生活を余儀なくされていると思います。特に高齢者への影響は顕著であり、外出を控えすぎて、生活不活発による筋の萎縮・筋力の低下により、立ち上がり動作や歩行、階段昇降などの日常生活活動動作さらには精神面にも多大な悪影響があることは容易に推測されます。

 福祉教養系列では地域の実態調査を実施しながら予防策を伝えるために7月15日(木)新山地区の高齢者を対象に実施しました。

 

 コロナ禍で外部での実習ははじめて,生徒もコミュニケーションがうまくできるか不安な要素はあるようでした。しかしながら「孫がきた。」「孫じゃなくてひ孫でしょ!」などの声が飛び交い笑いが絶えない歓迎で,緊張もほぐれて自己紹介をさせていただきました。

 

 

お互いに感染対策を講じながら現在の健康状態・外出頻度・日中の過ごし方などアンケートに答えていただきました。

 

 ◎フレイルとは?=身体的問題(筋力の低下、動作の俊敏性低下、転倒リスク増加)、精神・心理的問題(認知機能障害、うつ、社会的問題(独居、経済的困窮)が複合的に密接し、健康と要介護のはざまの状態(=虚弱・老化)にあること。早期に介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があるなど,授業で教わった内容を伝えました。

 

迫桜高校生徒が提案するタオルを利用した体操を紹介、当日参加していただいた高齢者の方々と一緒に実演しました。一人ではなくみんなで楽しく体操する喜びを感じながら4つ提案しました。

 

土木系列 現場実習

 7月13日(火)エンジニアリング系列土木選択の2・3年次生33名を対象に「令和3年度現場実習」を開催いたしました。

今回の現場実習は宮城県建設業協会栗原支部の皆様にご協力いただき、実施されました。

 最初の現場見学は花山ダム堆積土砂撤去工事を見学しました。

 宮城・岩手内陸地震にみられるような自然災害により,ダム内に土砂が流入することで貯水量の低下や下流域の防災機能低下といった影響が考えられます。それらを未然に防ぐため,ダム機能の回復を目的とした工事です。

ICT建設機械による施工が実施されている現場でした。

 

ICT建設機械による施工が実施されている現場でした。

 

 次に見せていただいたのは(仮称)栗原インターチェンジ道路改良工事の現場です。

本工事は東北自動車道とみやぎ県北高速幹線道路を直結させる(仮称)栗原ICを整備するものです。現在は工事用道路の整備を行っているとのことでした。

 

 この現場ではドローンを用いた測量を行い,測量データを3次元化。さらにはその3次元データを重機へ取り込み,施工を行っているとのことでした。

ICTが土木の現場に導入されてきたことにより,以前よりミスが少なく,より安全に施工を行うことができるようになったというお話もありました。

 

 

その後,栗原建設会館へ移動し,昼食休憩を取りました。宮城県建設業協会栗原支部様にご用意いただき,おいしいお弁当をいただきました。

 

 午後からは迫桜高校OB3名の方々から講話をいただきました。現在の仕事の内容,学生時代に学んでおけばよかったと思うことなど,ざっくばらんなお話をしていただきました。生徒も興味深く聞いていたようです。

 

最後に野口建設(株)様の機械ヤードにて体験実習をさせていただきました。

 

UVA(ドローン)の操作体験と連動しているカメラの映像をVR体験している様子です。現在の測量は徐々にドローンによる測量が主流になりつつあります。

 

バックホーやショベルローダーなどの建設機械の搭乗体験の様子です。ICT技術の発達が進んでいるとはいえ,まだまだ細かな技術の必要な世界です。実際に動かし,重機から降りてきた生徒は興奮した表情を見せていました。

 

トータルステーションやオートレベルを利用し,盛土丁張設置実習を行いました。

2年次生は器械に触れたことがある程度だったので,多くの生徒が悪戦苦闘していました。

3年次生は説明を聞くと,悩みながらもなんとか対応できていたようです。

 

 お忙しい中,ご対応いただきました宮城県建設業協会栗原支部の皆様,本当にありがとうございました。生徒にとっても,とても刺激になる一日でした。

今後も地域企業の皆様と連携した活動をより多く行えればと思います。

 

写真部の地域連携活動

 昨年度に引き続き、コロナ感染拡大により展示や観覧を控えることが多い中、生徒の作品を多くの方に見ていただくために展示の機会と場所を模索していました。CSR活動(Corporate Social Responsibilityの略語:地域貢献活動)をしたご縁があり、「トヨタカローラ宮城」様に相談したところ築館店のご理解とご協力をいただき、今年度より写真部生徒の作品を店内に展示していただくことになりました。

 

「トヨタカローラ宮城 築館店」   栗原市築館字留場桜22

 

 店内に入ると正面左側に写真部の作品4点が展示されています。

 今回は宮城県高文連写真展のために撮影した写真を中心に展示しました。

 早速、卒業生や部員の保護者などが来場していますが、一般のお客様からも好評をいただいているとのことです。トヨタカローラ宮城に高校生の作品が展示されていることは意外な組み合わせでありますが、今後も地域性があるものや撮影技術を凝らした作品などを展示していきたいと思います。

 

 それぞれの作品には撮影者の氏名やコメントなども掲載されています。写真のこだわりや撮影ポイントなどを見ていただいて、撮影者の意図を考えるのも面白いと思います。今後も継続して展示していきますので、次回をお楽しみに!!

若柳夏祭り丘絵灯ろう制作ボランティアに行ってきました!

  栗原市若柳夏祭り流灯花火大会は,コロナウィルス感染症の影響により残念ながら今年度も中止となりました。その中でも,若柳金成商工会青年部の皆さんは明治35年から続く伝統ある若柳夏祭りに思いを馳せ,絶やさないために今年度は絵灯ろうを河川敷きで点灯することとしました。長い歴史と伝統ある夏祭り,子供たちに夏の思い出として少しでも夢と希望を届けたいと考えたそうです。

 その熱い思いに共感し,私たちの思い出にも残っている「夏祭り」を絶やさないためにも丘絵灯ろうの制作に協力してきました。

【活動の様子】

 

 青年部  丘絵灯ろう担当の菅原さんより,若柳地区での灯ろうのはじまりから説明をいただきました。お盆の灯籠流しは亡くなられた方の弔いのために行っていますが,年々規模が大きくなり,迫川に多くの灯ろうを流すことになったそうです。灯ろうには町内の小・中・高校生が作成した絵を飾っていましたが,濡れたり,沈んだりする姿に心を痛めていたそうです。また,流すことでゴミ化してしまうという問題にも直面しました。そこで,平成26年に丘絵灯ろうとして迫川の河川敷に並べることを考え,環境に配慮した「夏祭り」がスタートしました。

青年部  丘絵灯ろう担当の菅原さんより,若柳地区での灯ろうのはじまりから説明をいただきました。お盆の灯籠流しは亡くなられた方の弔いのために行っていますが,年々規模が大きくなり,迫川に多くの灯ろうを流すことになったそうです。灯ろうには町内の小・中・高校生が作成した絵を飾っていましたが,濡れたり,沈んだりする姿に心を痛めていたそうです。また,流すことでゴミ化してしまうという問題にも直面しました。そこで,平成26年に丘絵灯ろうとして迫川の河川敷に並べることを考え,環境に配慮した「夏祭り」がスタートしました。

 

 丘絵灯ろうに使用する絵をラミネート加工します。 この絵は,栗原市内の幼稚園児のみなさん,小学生の皆さんの作品です。子どもたちが大好きなものや,将来の夢を描いているものです。 失敗しないよう慎重に慎重に作業を行います。

 次に,ラミネート加工を行います。きれいに色づけしているので手を止めて見入ることも時々ありましたが,丁寧に丁寧に。

 

 ラミネート加工したものを丘絵灯ろうの木の枠にビス留めします。きれいに貼るためには対角線上にビス留めすることで,しわがなく貼ることができます。

 雨の時,ロウソクに火がつかないという問題も絵灯ろうがはじまったときからの悩みであったそうです。解決策を模索しているときに,ソーラーライトの案がでてきました。コストが掛かるが長い目で考えればエコであり,火を使わないことで風の影響も受けず,火事の心配もなくなりました。

点灯・消灯の手間もなく,暗くなると一斉に点灯することで,新しい夏祭りの姿となりました。日中に子供たちが描いた絵を鑑賞し,夜は灯ろうが灯す暖かな光を見て日中とは違った絵を鑑賞することができます。丘絵灯ろうの光はあなたの心をきっと癒してくれるはずです。

迫桜高校 書道部も絵灯ろうに参加しています。

書道で作った灯ろうは一段と暖かく幻想的な光になるそうです。

先人たちへの愛と感謝,供養・コロナウイルスの終息を願って8月1日から8月16日まで若柳河川公園で点灯されます。

迫桜miniフェス2021

 今年度、迫桜miniフェス第2弾を開催しました。

 コロナ禍で今年度も支部総文祭の開催は中止となりましたが,美術専門部については

6月25日(金)~27日(日)登米市祝祭劇場を会場に実施されました。受賞した作品もあり,

美術部の生徒が中心となってフェスを開催することができました。

 

 左側絵【優秀賞】(題:最後の衝撃 2年 岩渕未来さん)

中央絵(題:「津島神社」2年 伊藤あかりさん)

 右側絵【優秀賞】(題:ジルコニウム色の空 2年 岩渕未来さん                    

登米市内の住宅街 電線を細い線を表現することが難しく,マスキングテープに色を塗り細く切って電線を作成し,電線の書き方や工夫点など多くの質問が出た模様です。

 

右側絵【優秀賞】(題:五十塔 2年 佐藤優太さん)

 仙台市青葉「定義山」五十塔 屋根の表現がとても難しかったようです。

 

くりこま高原駅の花壇植栽

 くりこま高原駅は宮城県県北全域から自家用車で当駅へ来て、仙台・東京方面へ向かう旅客が多い。利用状況についてはJR東日本によると、2019年度(令和元年度)の1日平均乗車人員は1,010人です。これから夏に向けて観光を目的とした利用者が増えることが予想される。その中でも,栗駒国定公園の主峰である栗駒山(くりこまやま)は、標高1,626m、東北地方の中央に位置し、宮城・岩手・秋田の三県にまたがる栗駒山は円錐状の裾野をもつコニーデ型の火山です。奥羽山脈の女王とも呼ばれます。

花の百名山としても知られ、150種もの高山植物が群生し、日本屈指の山岳紅葉、山毛欅の原生林、魅力的な温泉、そして登山初心者から上級者まで楽しめる登山コースを有するため、一年を通して多くの方が訪れる魅力あふれる絶景地です。

「日本百名山」を著した深田久弥は、その後書きの中で、「東北では秋田駒ヶ岳と栗駒山を百名山にいれるべきであったかもしれない」と述懐している隠れた名峰です。

 

 県北の玄関口でもある「くりこま高原駅」ベコニアと越冬したブルーサルビア,マリーゴールドについてはプランターに植栽を行いました。

 

 玄関先には「ようこそ、くりこま高原駅へ」と本校の名前が入ったプランター棚を設置し

利用者を迎える準備が完了しました。9月まで設置することから管理も行っていきます。

「花壇植栽」について

 アグリビジネス系列では2月に播種をし,花壇用の苗の栽培管理をしてきました。地域としては市内の多くの学校や企業・団体に花の販売を行ってきました。今年度は,私たちが栽培した花を,生徒はもちろん,来校者の方々にも見ていただきたいと考え,校内の花壇の整備を実施しました。

 

昨年に植栽した葉ボタン・ビオラと雑草を取り除き,土を耕し植栽の準備です。

 

 除草し耕運した花壇に肥料を入れて準備完了,

 中間には越冬したブルーサルビアを残して立体のある花壇設計を考えてみました。

 

 ベコニアを前面に植栽し中間にはブルーサルビア,後ろにはサルビアボンファイヤー

(草丈があるサルビアの品種)それぞれの草花の特徴があらわれる花壇にしたいです。

産業社会と人間(社会人講話)

 1年次の「産業社会と人間」では自己の在り方や生き方について考え,将来の社会生活や職業生活に必要な意欲や態度を身につける。今回は社会人講話をいただき、社会の一員として生きることを自覚させ社会生活や職業生活に必要な基本的な能力や態度、及び望ましい勤労観、職業観を育むため,職種が違う4名の講師の先生方を招き,4回実施します。

6月15日は伊藤ハムウエスト(株)前専務取締役,現在は本校の講師として授業を受け持ってもらっている 千葉 恒雄先生から「社会で必要とされる人材~高校生活は、社会に出るための準備期間~」と題して講話をいただきました。

 

高校時代に失敗や挫折で学んだことを生かして,大学進学を決意し志した。

 

大学での就職活動においては,不合格が続き,最後の望みをかけて誰もがしない学生服(詰め襟制服)で就職試験に臨んだ。なぜリクルートスーツでなく学生服だったのか・・・自分自身を知ってもらうため,特徴のある学生と思ってほしかった。当時の人事担当者からも認めてもらい翌年に伊藤ハムに就職、その後も人事部に配属され,採用に従事し多くの方と面接をしてきた経緯も話してくれた。

 

 その中でも基本的な生活習慣「あいさつ」についても触れ,自ら進んで大きなあいさつをする人は積極性のある人材と見なされた成功例や失敗例など具体的な理由も教えてくれました。最後に人生において(+)と(-)があるが,(-)の壁を乗り越えるときは,自己分析をし,自分の成長のため,視野を広げることで発見することが多くあることから(-)課題をチャンスと捉えて高校生活・社会にでてほしい。