【2年次福祉教養系列】とろみ剤の体験・ユニバーサルデザインフードについて

 2年次福祉教養系列の介護福祉基礎の授業にて、利用者の食事の実際について学ぶため、とろみ剤を入れた飲み物とユニバーサルデザインフード(区分3・4)の体験を行いました。

 生徒たちは夏季休業時に行われた校外介護実習において、利用者の方の身体状況に合わせて様々な食事が提供されていることをご教示いただき、食事介助を経験させていただいたものの、実際にその食事を食べるということは初めての体験でした。

 体験した生徒からは、「食べるのに抵抗があった。高齢者になると嗅覚も低下すると学んでいたけれど、見た目も何か分からないので判断が難しく、目で見て食事を楽しむということができないと感じた。」「喉ごしは良くても、食べた後に喉に残る感覚に違和感を感じた。」「見た目では何が提供されているか分からない。味を感じることはできても形がなければ想像がしにくい。そのため、「美味しいですか」という声掛けではなく、まずは献立の紹介をし、食事を楽しんでいただける声掛けを考えていきたい。」という感想が挙がりました。

 今後も実体験をもとに、利用者の方に寄り添う介護のあり方、声掛けを考え、利用者の方に安心感を与えることのできる介護福祉士の育成を目指して学ばせていきたいと思います。

 

※ユニバーサルデザインフードとは、日常の食事から介護食まで、食べやすさに配慮した食品のことを指します。区分は容易に噛める1から、かまなくても良い4まで分かれており、その方の咀嚼(そしゃく)機能に合わせて選択することができます。